古屋 卓宏

担当はカニ

営業第2部 第4課 古屋 卓宏 入社2年(2016年当時)

食文化の違いを乗り越えて
仕事とお客さまを世界に求める

古屋 卓宏

 当社で扱うカニはズワイガニとタラバガニが約9割を占めています。主な産地はロシア、アラスカ、カナダ、ノルウェー北方のバレンツ海など極寒の地域ばかり。このうち、ロシアで獲れたカニは韓国のプサンに入ってセリにかけられます。私は大学時代に韓国語を習得していた関係もあり、ここで買い付けをしています。国内では仕入れたカニを各地に売ったり、逆に各地の倉庫で品物をチェックしたりして買い付けることもあります。
 この仕事で各地を回っていると、地域ごとの食文化の違いが感じられるのが面白いですね。輸入されるカニは生のままで冷凍したものと、獲った船の上でボイルしてから冷凍するという2種類ありますが、例えばカニ鍋一つとってみても、関東より上の地域では基本的にボイルしたカニを食べます。逆に大阪あたりだと生のカニを食べます。ボイルしたカニからはダシが出ないわけで、こんなところからも大阪の「食」に対するこだわりが見えて興味深いし、地域に応じたニーズで買い付けすることが大事なんだと実感しました。
 仕事において精神的なやりがいを感じるのは、自分が扱っているカニを親戚一同が集まるお正月や、学生時代の友人の集まりに差し入れて「おいしい」と言われたときでしょうか。カニを扱ってきてよかったと思うし、美味しいものをお客様に提供しなければならないと思いますね。一方、仕事の内容でやりがいを感じる部分は、「日本中がお客様」であるということですね。自分たちが仕入れたカニで北海道から沖縄まで商売していますし、住んでいる地域を飛び越えてそれこそ世界中も相手にできる、これは大きなやりがいを感じます。自分で仕事を、そしてお客様を見つけ、関係を構築して商売を成立させる。毎日刺激がありますし、やっていて飽きないですね。また、当社は異動がほとんどないので、その道のエキスパートを目指せるというのも魅力です。将来的には「カニといえば古屋でしょ」と言われるようになりたいですね。