矢野 亮

担当は鮭鱒

営業第1部 第3課 矢野 亮 入社12年(2016年当時)

いらないものに価値をつける
全く新しい商品を開発してみたい

矢野 亮

 鮭って毎日食べても飽きないですよね。値段も安くて日本人の食卓の定番の魚です。当社で扱っている鮭は90%がチリ産です。チリは日本から見て地球のほぼ真裏で、飛行機を乗り継いで2日かかります。その間、ほぼ座りっぱなしというのはきつかったですね。
 買い付けで現地へ行って感じるのは、競争相手の多さです。特に近年は中国やブラジルなど、それまで魚を生で食べる習慣があまりなかった国が高い値段で買い付けることが増えています。時には私たちが買い負けることもあります。ですので、需要と供給のバランスを見極めて商売することが大事ですね。いくら他の国が高く買うからといって、我々が売り手の言い値で買ってきても日本では売れません。魚の取れ高や価格の動き、相場の動向やさまざまなお客さんの意見を総合し、その時点でのベストな判断をする必要があります。これらを全てこなして、仕事が思い通り達成されたときの喜びは言葉では表せませんね。特に、鮭鱒は比較的多くの販売量が動き、時には年間で1千トンに及ぶこともあります。これだけ大量の商品を扱うことができるのも大きな魅力ですね。
 将来的には新しい商品を開発したいですね。「人がいらないものを見つけて付加価値をつける」ということをしたいんですが、なかなか難しいですね。例えば、チリでは鮭の中骨を捨てていますが、食べられる部分も若干残っているので、そこに商品価値を見いだせないだろうかと考えています。また、鮭の頭って日本では食べませんが、海外では食べる国もあるので、それを日本人の好みに合うようにアレンジして売れないだろうか、などと色々模索しているところです。こういったアイデアを社内だけでなく、現地の人たちとも協力しながら開発して、ヒット商品をつくってみたいです。